3社に1社が導入!BtoB-ECでも利用可能な「掛け払い決済」とは|後払いの違いと仕組みやメリット/デメリット・決済代行サービス紹介

BtoBの企業間取引において主流となっている決済方法「掛け払い決済」。
主に利用側(買い手企業)は、先に商品やサービスを受け取ったあと月末などにまとめて代金を支払うことができるため、資金繰りに余裕ができるというメリットがあります。
一方で、提供側(売り手企業)は与信審査や未入金の場合の催促・回収業務が発生するといったデメリットも存在します。

そこでこの記事では、掛け払い決済の概要やメリット・デメリット、掛け払い決済サービス導入で得られる効果について解説します。

掛け払い決済とは

掛け払い決済とはBtoBの企業間取引における支払い方法のひとつです。請求書にて支払いの遣り取りをすることから「請求書払い」とも呼ばれます。

掛け払い決済では、先に商品やサービスを受け取った後、月末などのタイミングでまとめて代金を支払います。

「掛け払い決済」と「後払い決済」の違い

請求書を受け取ってから支払う方法で「後払い決済」という決済方法もあります。
掛け払い決済と異なる点としては、後払い決済では購入の都度支払うのに対し、掛け払い決済は月末で締めて翌月にまとめて支払うという違いがあります。

その他には利用上限も大きく異なります。決済会社にもよりますが、掛け払い決済の場合は~1,000万円の利用可能枠が用意されています。それに比べて、後払い決済の場合は1回あたりの利用上限額が5万円程度です。

上記の違いから、後払い決済は主にBtoC取引で、掛け払い決済はBtoB取引で利用されています。

後払い決済(BtoC)と掛け払い決済(BtoB)の主な違いの比較表

後払い(BtoC)掛け払い(BtoB)
支払うタイミング購入のたびに支払い月に一度まとめて支払い
支払いサイクル商品発送から14日以内月末締め / 翌月末支払い
利用上限額~5万円程度~1,000万円程度

掛け払い決済のメリット

主に利用者側(買い手企業)にメリットがあります。
掛け払い決済は、一か月分の取引をまとめて支払うことができます。
取引ごとに支払いをする必要がなく請求書の確認や入金作業が一度で済むため、業務効率化を図ることができます。

また掛け払い決済を利用した場合、代金の支払いは商品の購入から約一か月後になるので、
買い手側に資金繰りの余裕ができるのもポイントです。

掛け払い決済のデメリット

一般的に掛け払い決済は与信審査が通りづらいことがデメリットと言われています。
個人事業主の場合は特に審査通過率が悪いのも事実です。

掛け払い決済は、支払いを後日に遅らせても必ず支払ってもらえるという信用のもと成り立つ取引です。
未回収リスクをなるべく回避するために事前審査が厳しくなります。
掛け払い決済を提供する側は、新規顧客との取引前の入念な審査に時間を取られるのがネックになるでしょう。

とはいえ、企業間取引において約9割が導入している掛け払い決済。
これからご紹介する掛け払い決済サービスを使うことでデメリットを解消できます。

「自社掛け払い」と「掛け払い決済代行サービス」

掛け払い決済には「自社掛け払い」と「掛け払い決済代行サービス」の2種類が存在します。

締め処理から請求書発行、未入金回収などをすべて自社で行うのが「自社掛け払い」であるのに対し、決済代行会社に全てお任せしてしまうのが「掛け払い決済代行サービス」です。

決済代行サービスを利用すると、取引開始前の与信審査を全て決済会社で行ってもらうことができ、かつ審査通過率が平均98%と非常に高いことがメリットとして挙げられます。
未回収リスクなども保証してもらうことができるので、新規の取引先や個人事業主との掛け払い決済方法として最適といえるでしょう。未入金の場合の督促までお任せできてしまうので、精神的な負担のかかる回収業務からも解放されます。

その代わり、決済代行サービスを利用すると1件あたり3%~5%の利用手数料が発生します。
なのでお勧めは、ある程度取引実績がある企業には「自社掛け払い」を提供し、新規取引企業や審査が通りにくい個人事業主には「掛け払い決済代行サービス」を提供するといったように使い分けていただく方法です。

掛け払い決済代行サービス導入のメリット

掛け払い決済を提供する(売り手企業)側のメリット

請求業務の効率化でコア業務に集中

決済代行会社に請求業務を委託することにより、毎月の請求書発行や入金管理業務から解放されます。
特に、請求ミスを防ぐため2~3人で確認をしているようなケースでは、大幅な業務効率化が見込めるでしょう。
ノンコア業務からの解放により、人的リソースを営業に割くことが出来るようになります。

督促業務からの解放でストレス減

未入金の場合の督促業務を代行会社で行ってもらえるので、入金催促による精神的な負担がなくなります。

BtoB取引の新規開拓を強化

決済代行サービスは与信審査通過率が高いため、今まで与信が通らず諦めていた企業とも取引を開始できます。
さらに、万が一未回収が発生した場合も決済代行会社にて100%保証してもらえるので安心です。

掛け払い決済を利用する(買い手企業)側のメリット

一か月分まとめて請求書払いできる

掛け払い決済は一か月分の取引をまとめて支払うことができます。
取引ごとに支払いをする必要がなく請求書の確認や入金作業が一度で済むため、業務効率化を図ることができます。

資金繰りに余裕ができる

掛け払い決済を利用した場合、代金の支払いは商品の購入から約一か月後になるので、買い手側に資金繰りの余裕ができます。

個人事業主でも企業と取引できるようになる

個人事業主の場合、与信審査に落ち口座開設できずに取引を断念するケースが多くあったかと思います。
審査通過率が平均98%の掛け払い決済サービスを利用することで請求書払いが可能になり、これまで諦めていた企業との取引を開始できます。

BtoB Eコマースでも掛け払い決済は利用可能

「売掛払い」「請求書払い」と聞くとアナログなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は最近急速に進むBtoB Eコマースでも掛け払い決済が利用できるんです。

買い手企業側はクレジットカード支払いと同じ感覚で利用でき、BtoBのオンラインサイト上で商品をカゴに入れたあとに、支払い方法で「掛け払い決済」を選択するだけ。

さらに掛け払い決済サービスを導入することで、その後の与信~代金回収まで全て自動化できて便利です。
ここからは、BtoBのオンライン化と相性の良い掛け払い決済サービスをご紹介していきます。

おすすめの掛け払い決済サービス3選

NP掛け払い

法人向け請求書払いの提供が可能に
コア業務への集中で、生産性アップが図れます

  • 営業担当が非コア業務から解放され、営業活動に集中できるようになる
  • 経理の負担も解決。増員しなくても取引数の拡大に対応できるようになる
  • 代金未回収が無くなり、キャッシュフローも大幅に改善

BtoB取引での最大のネックは、個人事業主や小口の取引を開設する場合の、通常の企業審査の難易度の高さにあります。
NP掛け払いは、与信通過率実質98%の実績があり、小口のお取引数でも取引を開始する難易度が下がります。
また、審査から月末の請求書の作成・発行、請求、取引代金の立替え、入金の管理、督促までを
一気通貫で代行するサービスになるので、BtoBの受発注取引業務の大幅な業務効率化を図ることができます。

受発注システム『楽楽B2B』と自動連携(API)しており、ご利用企業様は新規注文を1クリックで与信が取れて非常に便利です。

MF KESSAI(マネーフォワードケッサイ)

取引先の与信審査から請求書発行、代金回収までの決済業務を一括して代行する
企業間後払い決済サービス

  • 取引データを入力するだけ!取引先の与信審査、請求業務、入金管理が自動で行われる
  • 最短2~3秒で審査結果が返ってくる
  • 審査通過後は確実に入金されるため、貸し倒れリスクから解放される

『マネーフォワード ケッサイ』は、企業の与信審査から請求書発行、代金回収等の請求に関する一連の業務を一括して代行する企業間後払い決済サービスです。請求から代金回収までの全ての請求業務を代行することで、企業が抱える請求業務の負荷や資金繰りの不安を解決しています。

『マネーフォワード ケッサイ』と連携することで『楽楽B2B』ご利用企業様は、受発注業務の電子化に加え、請求業務をオンラインで完結できるようになります。加えて、取引先の与信審査ができるため、新規顧客の拡大にもつなげることができます。

掛払い.com

BtoB取引の新規開拓を劇的に加速させ、業務負担・ストレスを削減する
掛け払い決済代行サービス

  • 未回収リスク100%保証で、個人事業主にも対応
  • 煩雑な書類手続き不要で、与信審査を原則即日回答
  • 請求書の発行から入金管理まですべての業務を代行

法人間の取引に関わる決済手段の多くは掛け売り決済となっております。しかし、従来の掛け売り決済では、新規取引先の審査に時間を要するだけでなく、増加する請求業務に関わる手間やコスト、未回収リスクの拡大など、多くの課題を抱えているのが現状です。

『掛け払いドットコム』をご利用いただくことで、請求業務負担の削減や未回収リスクゼロを実現でき、効率的で積極的な新規開拓営業が可能になります。これにより、キャッシュフローの改善にもつながり、アナログで進めて来たBtoBの取引をストレスなくEC化できます。

掛け払い決済×BtoB取引のオンライン化で売上アップ

BtoBの企業間取引にはマストな「掛け払い」決済。
しかし、取引前の与信審査や未入金の場合の催促・回収業務など、業務負担や精神的負担が発生するのも事実です。
メリット・デメリットを理解したうえで、掛け払い決済代行サービスの導入も視野に入れながら、
上手に掛け払い決済を提供して売上アップを図っていきましょう。

BtoB取引専用の受発注システム『楽楽B2B』では、自社掛け払い/掛け払い決済代行サービスの両方に対応しています。 『楽楽B2B』の導入で、今まで取引先からFAXや電話などで受けていた注文がWebで受けられるようになります。ご興味のある方は是非一度ご相談ください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

新規CTA
 

関連記事

  1. 受発注システムを導入して管理を効率化!解決可能な4つの課題とは?

  2. btobとbtoc・ctocは何が違うの?基本のキの字から学び直そう!…

  3. btobの卸サイトを始めたい!売れるサイト作りに必要なモノとは?

  4. btob-ecの特徴は?btocの場合とはどのような違いがあるの?

  5. 受発注システム選定のポイントを詳しく解説!各システムの特徴、メリット・…

  6. 次世代の営業戦略!BtoB営業DXで顧客ロイヤルティを高める方法