サザコーヒーホールディングス業務見学ツアーレポート

こんにちは。

ネットショップ支援室マーケティングチームの稲垣です。

「DX推進に成功する」とは、どういう状態を指すのでしょうか。
あの人気番組「カンブリア宮殿」にも取り上げられた人気コーヒー店「サザコーヒー」「株式会社サザコーヒーホールディングス」の業務見学ツアーを実施しました。
この見学を通じて、DX推進の実際の現場を目の当たりにし、より具体的な事例を知ることができました。

サザコーヒーホールディングスとは

株式会社サザコーヒーホールディングスは、茨城県ひたちなか市に本社を置くコーヒー販売事業社で、コロンビアの直営農園をはじめ各国の契約農園より高品質なコーヒー生豆を輸入し焙煎及び販売、流通卸しを行っています。

業務見学ツアーとは

最近では都内にも店舗を増やし続ける人気コーヒー店「サザコーヒー」

会社の急成長と共にバックヤード業務は多忙を極め、従来の受発注業務では限界が来ていました。

そんな中、BtoB取引をWeb化する楽楽B2Bを活用して、「工数1,600時間削減&売上120%UP」に成功したサザコーヒー様。今回特別に取材させていただけることになり、実際の取り組みを現地でご覧いただけるツアーを企画・開催しました。

本ツアーでは楽楽B2Bを導入する前に抱えていたBtoB取引での課題を楽楽B2Bを導入しどのように改善したのかを、実際の出荷業務の現場をご覧頂きながら実務担当者の生の声に触れました。本来は非公開であるECでの受注後の基幹システムへのデータ連携部分や、商品を注文している店舗側(取引先)の声まで聞くことができ、みなさんが知りたかった運営側、注文側の真実を全部まるっとお見せする貴重なツアーとなりました。

今回のツアーにご協力いただいた方

今回のツアーは、サザコーヒーホールディングスのDX化の推進をご担当された会沢さんにご協力いただいて進行いたしました。

株式会社サザコーヒーホールディングス
製造部 次長
会沢 智(あいざわ さとし)

2014年から通販運営をフルフィルメントで担当。
ASP、オープンソース系カートのリプレース、基幹システムの最適化も経験。
現在は、CRM領域、物流改善を行い物流の効率化、高付加価値に従事。
2014年 Eストアーネットショップ大賞 新人賞受賞

ツアーの様子について

ツアーは以下の流れで進行しました。

【当日の流れ】
1. 現地集合
2. 会社説明
3. 倉庫見学
4. 受注処理現場見学
5. 営業準備現場見学
6. 昼食
7. 発注現場見学
8. 解散

これから流れに沿って詳細をお伝えします。

会社説明

まず、会社の沿革とサザコーヒーがどのような未来を見据えているのかについて説明がありました。それに続いて、楽楽B2Bの導入によって会社の状況がどのように変わり、進化してきたかを詳しくお話いただきました。

印象的だったのは、業務効率化のために導入した楽楽B2Bですが、稼働直後は労働時間が増えていたということです。その理由は、新たな取引先がWEB化によって増えたため、登録作業に時間がかかったからというポジティブなものでした。現在は状況が落ち着き、労働時間は削減され、さらに売上のアップまでつながっているということでした。

また、楽楽B2Bの導入から卸先様600社のうち約40%の企業がWEB移行を完了したとのことです。WEB移行が約40%に収まっている理由は、個人経営で、まだITやDXへの対応において十分な経験がない卸先様が多くいらっしゃるからだそうです。現在は引き続きWEB移行のご案内しながら、同時に新たにお取引を開始する卸先様には、最初からWEB発注を推奨していらっしゃるそうです。
これにより、WEBを利用する顧客の母数を積極的に増やす取り組みを進めているとのことです。

倉庫見学

本社に併設されている倉庫では出荷作業と受注作業が行われていました。数多の商品数があるにもかかわらず、中はかなり整然としていました。
出荷作業を行う場所と受注作業を行っている場所はガラス張りで区切られており、発注作業側から発送作業の様子がタイムリーにわかるようになっていて、出荷に余裕が出ているようであれば一気に受注処理をしてしまおうなど現場を見た判断ができる効率的な構造になっていました。

受注作業を行っている場所にて時間をいただき、楽楽B2Bを導入して現場がどう変わったか、実際の作業はどのように行っているのかを実際に見せていただきました。現場を見てイメージがより沸いたようで、ツアー参加者様たちから質問が多く出たため、30分ほど質疑応答の時間となりました。

その中で、楽楽B2B導入の上で最も懸念となることが多い「社内の説得と顧客への展開」についてお話がありましたので、内容記載させていただきます。

Q. 楽楽B2Bの導入においてお客様への展開はどうしましたか?

会沢さん:導入マニュアルを作成し展開していました。発注をFAXからWEBに切り替えていただくため、導入初期はポイント付与や送料割引の施策を行ってWEB発注のメリットをご案内していきました。

ただ、弊社の営業マンと取引先様との普段のやり取りの中で展開していくのが結果的に早かったです。担当営業が代理で設定を行った例もあり、最低限メールとパスワードと必要事項だけ入れてもらってあとはサザコーヒー側で取引先様が使いやすいように編集を行いました。

Q. 楽楽B2Bの導入において社内への浸透はどのように行いましたか?

会沢さん:結論として、まず導入してしまってシステムを使わざるを得ない状況を作るのが一番早いと思っています。その際、システムを変えることで業務がこう変わる、という結果を示してあげられればよりスムーズになります。
また、社内でシステム導入や管理に詳しい人材を育成するため、専任のDX担当者を確保することが重要です。最低でも1人の専任担当者をアサインすることが望ましいです。

営業準備現場見学

経理や人事などバックヤードのオフィスは受発注管理の現場とは別フロアにありました。各デスクに引き出しはなく、少しばかりの全体共有の棚に書類はすべてまとまっていました。以前は書類にあふれていたとのことですが、楽楽B2B導入の際に思い切って断捨離されたそうです。

ここでも質問タイムが設けられた後、社内見学は終了となりました。

昼食

サザコーヒーの本店に移動し、みんなで美味しいランチをいただきました。ランチ中のお話の中で、最近楽楽B2Bを導入した企業の参加者の方から、このツアーを通じて“目指すべきイメージがより明確になった”というご感想をいただき、このツアーの企画が有益であることを実感いたしました。

食後はなんと1杯3000円もする高級なコーヒーと、そんなスペシャルなコーヒーに合うよう甘さを調整されたケーキもいただき、特別な体験となりました。

発注現場見学

サザコーヒー本店の裏側にある、以前は商品を生産していたという工場の2階にあるオフィスで、サザコーヒー本店の店長であり発注の責任者である担当者様にお話を伺いました。

サザコーヒーの各店舗も商品を本社から仕入れるため、楽楽B2Bを使って発注作業をしています。楽楽B2Bの発注画面はかなり簡単で、1度でもECで買い物をしたことがある人であればだれでも使える、バイトの方でも簡単に使える。本当にこれ以上説明することがないくらい簡単なんですとおっしゃっていました。
また、発注した内容が一覧で見ることができるため漏れに気づきやすい、新商品が出たことなどがお知らせで見られるため母の日などイベントの前に新商品を漏れなく発注することができるというような魅力もお伝えいただきました。

ツアーはここで終了・解散となりましたが、終了後も熱心に責任者とお話される参加者様もおり、1日を通して導入のイメージ・意欲も高まったようでした。

最後に

本ツアーを通して、楽楽B2Bを用いて卸取引のWEB化をするとはどういうことか、イメージが湧いたように感じました。
変革後の社員の皆様は明るく、楽楽B2Bを導入してよかったと仰っていて、労働環境の改善のみならず、DX後の事業成長にも貢献できるものだと感じました。

DXは必要だとわかっているが改革に踏み切れない企業様方の後押しができるよう、また同じコンセプトのツアーを実施できればと思っています。
楽楽B2Bはこれからも社会のDX化を援助できるように邁進していきます。

新規CTA
注文書、まだ手入力してますか?楽楽B2B