トルク株式会社様

業界で唯一上場、ねじ・金物・機械工具の専門商社が
BtoB-ECで卸販売。受注処理での入力作業がほぼなくなり、
生産性が120%に!

大阪に本社を構えるトルク株式会社は、ねじ・金物・機械工具の専門商社です。業界で唯一上場する創業90年以上の老舗企業で、工作機械・建設機械からスタジアム等の大型建築物まで、幅広い分野にねじを供給しています。

同社は、全国のねじ商社等へのBtoB卸販売をより効率的に行うため『楽楽B2B』を導入し、2019年から運用を開始しました。今回は、本社の鎌田(かまた)さんと、大阪支社の井口(いぐち)さんに、『楽楽B2B』導入前の課題、導入後にどのような変化があったのかについてお話を伺いました。

  1. 課題
    • 受注内容の入力作業に時間がかかり、ミスも発生していた
    • 文字が潰れたり読みづらいFAX注文の精査に時間がかかっていた
    • 電話注文で「言った言わない問題」が起き、商品の返品交換も頻発していた
  2. 選定基準・ポイント
    • ねじ業界にフィットするBtoB-ECサイトが構築できるか
    • 基幹システムとの連携ができるか
    • 柔軟なサポートが受けられるかどうか
  3. 成果
    • 受注処理での入力作業がほぼなくなり、業務の生産性が120%に
    • 発注ミスの大幅な削減により、商品の返品交換が劇的に減少
    • BtoB-ECから月2万件超の受注を得るまでに成長

―――業界や事業内容・従業員数を教えてください。

鎌田さん:当社は、ねじ・金物・機械工具に特化した商社です。

創業90年以上で、業界で唯一上場しており、全国に13の支社と倉庫を持ちます。その他、大型の物流拠点も1箇所保有しています。地元密着型の営業と各地に倉庫があることから、お客様のご要望にスピーディーに対応することが可能です。

従業員数は約200名ですが、若手の意見も通りやすく、新しい仕事をどんどん任せてもらえる風通しの良い社風です。BtoB卸販売には5名の担当が関わっています。

先進の物流システムを備えた業界最大級の物流施設「大正DC」

―――『楽楽B2B』を普段どのようにお使いですか。

井口さん:ねじ卸売業向けの会員制ECサイト「ねじネット」として運用しています。
現在(2023年7月時点)は取引先の2〜3割に当たる約500社にご登録いただいており、毎月2万件を超える受注があります。お客様は約10万点の登録商品の中から、メーカー名、商品名、材質などの条件で希望のねじを検索し、発注します。

また、取り寄せ品など価格が提示できない商品に関しては、ECサイト上でそのまま見積もりのリクエストができるようにしています。その情報は『楽楽B2B』の管理画面から確認することができ、営業社員がそれを見ながら見積もりの対応をしています。

もともと使っていた基幹システムとも連携しており、「ねじネット」の受注情報は自動で反映されるようになっています。
このように『楽楽B2B』を導入したことで、受注処理の大部分が自動化されました。

大阪支社 井口さん(左)、本社 鎌田さん(右)

FAXや電話からの受注処理が煩雑に。「言った言わない問題」も発生。

―――BtoB-ECを始めようと思ったきっかけを教えてください。

鎌田さん:取引の効率化を図りたいと考えたことがきっかけです。

BtoB-ECを始める以前は、お客様からFAXや電話でご注文をいただいていました。すると、受発注業務を行う上で様々な作業が発生します。例えば、受注内容を基幹システムに手打ちで入力したり、取引先からの在庫や単価の問い合わせに対して都度確認を取って対応したりなどです。これでは、取引があまりスムーズではありません。

お客様をお待たせすることなく諸々の対応ができれば、顧客満足度をさらに上げることができるのではないかと考えました。

―――『楽楽B2B』導⼊前の課題を教えてください。

井口さん:受注処理の作業に時間がかかっていたことです。これは、お客様からのご注文や見積もり依頼をほぼFAXか電話で受けていたことで起きていました。

送られてくるFAXは、お客様それぞれの書式で書かれており、チェックする箇所が顧客ごとに違います。さらに中には、小さい文字が潰れて読めないものや、走り書きで読みづらいものもありました。
これらは、お客様にお電話をして内容を確かめる必要があります。しかし、電話のタイミングが合わずに、何度もかけ直しせねばならない場合もありました。そうこうしているうちに受注の締切時間が迫り、常に時間に追われている状態でした。

お電話で発注いただいた場合は、商品名の言い間違いや認識の相違による「言った言わない問題」が度々起きていました。

また、受注内容を基幹システムに手入力する際にもミスが発生していました。二重チェックは実施していたものの、商品コードなどの入力ミスを完全にゼロにすることはできませんでした。

―――製品を選定したときの基準・ポイントを教えてください。

鎌田さん:弊社の業界にフィットするBtoB-ECサイトが構築できることと、当社で使用している基幹システムとの連携が可能であることです。

当社で扱うねじの種類は約10万点に及びます。その中からお客様がスピーディーに希望の品を探し出せるように、検索性の高いECサイトにする必要がありました。
そのためには、使いやすさにこだわった仕様にカスタマイズできる製品であることが条件でした。

また、ECサイトを構築した後も、お客様のご意見やご要望を即座に反映できるようにしたいと考えていたため、柔軟なサポートが受けられる製品を望んでいました。

入力作業を自動化し、業務の生産性が120%に!
EC経由で月2万件超の受注を得るまでに成長

―――『楽楽B2B』導⼊後の効果をお聞かせください。

井口さん:受注内容を入力する作業がほとんどなくなり、業務の生産性を20%アップさせることができました。
FAXや電話注文で起こっていた言った言わない問題や、情報の手打ちによる入力ミスがなくなったおかげで、商品の返品交換も減りました。よって、経費削減にもつながっています。

また、機能アップデートで基幹システムとの連携がよりスムーズになりました。今では、手動でのボタン操作やデータ加工などは一切不要になり、受注データが基幹システムに自動で送られてくれるので非常に便利です。

『楽楽B2B』導入前は、オーダー品の見積もりなどは受注業務が終わってからしか手を付けられなかったのですが、今は受注業務の時間が短縮された分、早めに着手ができるようになっています。他の事務業務の効率化を考える余裕も生まれました。
BtoB-ECを始める前は業務がこれほど楽になると思っていなかったので、始めて本当に良かったなと思っています。

鎌田さん:『楽楽B2B』で構築したBtoB-ECサイト「ねじネット」からの受注は着実に伸びてきています。
昨年の1月の時点では月に2,000件ほどの受注でしたが、今年の3月では2万件を超える受注をいただいています。

『楽楽B2B』の導入前は、数百ページもある商品一覧のPDFを抜粋してお客様にご案内するなど、都度工夫が必要だったのですが、今ではお客様が自ら商品検索をして購入してくださるので、動きの少なかった商品も売れるようになってきました。
商品ページには写真を載せているため、お客様から見ても、求めている商品に確実に辿り着いている実感があるようです。

それから、社内のリソースの最適化という意味でも効果を感じています。今の時代は多くの業界で人材不足が叫ばれており、事業を成長させたいけれどリソースがないという悩みを耳にすることもあります。システム導入によって、今ある人材やリソースで業務が回るようになれば、助かる企業もきっと多いのではないかと思います。

―――取引先の反応はどうでしたか?

井口さん:好意的なご意見をたくさんいただいています。特にネット注文に慣れている方や、若い世代で電話が不得意な方には好評ですね。

中には難しいのでは?と眉をひそめるご年配の方もいらっしゃいましたが、試しにご自身のスマホから使ってくださったり、若手の従業員に注文内容を伝えて発注してくださったりと、利用に前向きになっていただいています。

業務効率化や売上・利益への貢献など「良いことづくし」

―――『楽楽B2B』に対する評価をお聞かせください。

鎌田さん:社内での評価は非常に高いです。皆が導入して良かったと実感しています。

当社のECサイトは改良を重ねることを重視しましたので、サポートの方には何度もリクエストを行いました。それに対し、スピーディーかつ柔軟にご対応いただけたことは、とてもありがたかったです。
また、操作で分からないことが出てきたときにも、質問すればすぐに回答がいただけます。BtoB-ECを進めていく上で本当に心強かったです。

―――これからBtoB-ECを始める⽅に向けて⼀⾔アドバイスをお願いいたします。

井口さん:私自身、最初は「取引先になかなか浸透しないのでは・・・?」と不安に思っていたところがあります。しかし、いざBtoB-ECを始めてみると、想像以上に好意的に受け入れられました。
今はネット注文が当たり前の時代です。もちろん、こちらから取引先に対してご案内をし続ける努力は必要ですが、ECであっても意外とすんなりとご利用いただけるのではないかと思います。

鎌田さん:今後はほとんどの業界でECが必須になってくると思います。ですから、早く始めるに越したことはありません。
当社の場合はBtoB-ECを始めたことで、業務効率化が叶いましたし、より多くの商品を知っていただく機会も増えました。一言で言えば「良いことづくし」です。

これからは人を採用することも大変な時代になります。人が介在せずともできる業務はシステム等で効率化して、本当に力を入れるべき業務やサービスに人が関われる状態を作ることが大切だと思います。

―――いろいろとお話いただき、ありがとうございました!
これからも「楽楽B2B」はメーカー・卸売業を行う企業様のDX推進のために、機能強化や外部システムとの連携を進めてまいります。

トルク株式会社
本社所在地:〒550-0015 大阪市西区南堀江二丁目7番4号
代表取締役社長:檜垣 俊行

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