約10万点もの電子部品をBtoB-ECで卸販売。見積りや納期の問い合わせ対応が減り、業務時間を3割削減!
システムの乗り換えで顧客の離脱対策にも成功
株式会社BuhinDana(ブヒンダナ)は「日本のモノづくりをもっと元気に!!」を理念として2018年に設立された、電子・電気関連部品や各種工具の卸・通信販売を手掛ける企業です。「中小事業者が必要な時に調達に困ることがないよう、毛細血管的に部品を届ける仕組みを作りたい」という考えのもと、設立当初から商材のEC化を進めてきました。
同社はかつて、他の受発注システムによるECサイト運用を行っていましたが、BtoBビジネスの効果を高めるため2021年から『楽楽B2B』に切り替えました。今回は『楽楽B2B』採用と導入、運用にも携わっているチーフマネージャーの渡部(わたなべ)さんに、導入前の課題や導入後にどのような変化があったのかについてお話を伺いました。
- 課題
- ・膨大な商品の中から目的の商品にたどり着けず、顧客の離脱に繋がっていた
- ・見積り・納期問い合わせの対応に追われていた
- ・受発注システムの不明点について、販売元に電話で相談できずストレスに
- 選定基準・ポイント
- ・型番によるピンポイントでの商品検索が可能か
- ・商品ページの編集の自由度が高く、作り込みができるか
- 成果
- ・「以前よりも商品が探しやすくなった」と、取引先のECサイト活用が進んだ
- ・見積り・納期問い合わせに追われることなく、3割の業務時間削減に成功
- ・受発注システムの不明点は電話相談ですぐに解決できストレスフリーに
―――業界や事業内容・従業員数を教えてください。
渡部さん:弊社は電子部品等の通信販売を行っております。取引先は製造業や、電子部品を取り扱っている商社や販売店などです。
従業員数は社長を含めて6名で、全員でEC運営を行っています。
日本のものづくりはコロナ前頃から陰りが出ています。「ものづくり日本」をこのまま廃れさせてはならない、今一度応援しようという想いで「BuhinDana」を設立しました。
特に小規模の事業者様の場合、部品等を買うルートがなくなってきているという問題を感じていたため、かゆいところに手が届くような、毛細血管的な仕組みを作っていきたいと考えています。その理念が伝わったのか、おかげさまで現在の登録顧客数は1,500社を超えました。
近年は半導体の需要がひっ迫し、従来のルートからの仕入れが困難になっている傾向があります。そこで我々のようなWeb通販から探される事業者様が非常に増えています。弊社は需要を先読みし、メーカーから直接部品等を仕入れているため、事業者様のさまざまなニーズに答えられる点が強みです。
チーフマネージャー 渡部さん
―――「楽楽B2B」を普段どのようにお使いですか。
渡部さん:『楽楽B2B』は、商品ページの作成から受注および受注処理まで、主にフロント業務の部分で活用しています。
受注処理までが自動で完結しており、出荷処理においても、送り状ナンバーが自動で取り込めるので便利ですね。
バックオフィスで使用している電算システムは独自のものですが、『楽楽B2B』から売上データ等をCSVでダウンロードすれば、電算システムに取り込むことができます。よって、入力業務も減っています。
人が介在することが少なくなるので、入力ミスなどのヒューマンエラーを減らせていますね。
型番検索ができず、商品をピンポイントで探せない
発注サイトの利便性が悪くWeb注文が増えなかった
―――BtoB-ECを始めようと思ったきっかけを教えてください。
渡部さん:これからの時代はECによる商取引が主流になるだろうと考えていました。そのため、弊社は最初からEC事業を手がけることを目的として設立しました。
弊社には関連会社がいくつかありますが、それらが持つ部品の在庫を合わせるとさまざまなニーズに対応できます。
日本のものづくりを活気づけるために、それらの在庫をECを通じて、必要としている全国の事業者様に、毛細血管のように行き渡らせることができたら、との想いがありました。
―――『楽楽B2B』導⼊前の課題を教えてください。
渡部さん:以前は他社の受発注システムを使ってBtoB-ECサイトを構築していましたが、約10万点の膨大な商品の中から目的の商品をピンポイントで検索できないことが課題でした。
Web上で部品等を探すお客様は、検索エンジンに直接型番入力して検索することが多いです。以前のシステムで運用していたBtoB-ECサイトは、型番検索で商品一覧ページにはたどり着くものの、そこからさらにピンポイントで検索することが困難でした。
例えば、あるメーカーのAという部品のシリーズでも、さまざまなバージョンの型番違いが合計で400点ほどあります。それらが一覧で並ぶページにたどり着いたとしても、ピンポイント検索ができません。お客様は、ずらりと並んだ商品一覧をひたすらスクロールして目当ての商品を探すしかありませんでした。これは導線として不具合があると言えます。
よって、BtoB-ECサイトがあるにも関わらず、商品の詳細や見積り依頼、納期の問い合わせを直接お電話でいただくことが多かったです。
こういった不具合をなんとか解消したいと、当時使っていた受発注システムの販売元に問い合わせを繰り返しました。しかし、返答がタイムリーに返ってこないこともあり、柔軟な運用がしづらいと感じていました。
―――製品を選定したときの基準・ポイントを教えてください。
ECサイト内にて、お客様が型番を使ってピンポイント検索ができること、そして、商品ページの編集の自由度が高いことです。
一番叶えたかったことは、お客様の利便性を上げるために、電子部品の型番でピンポイントに商品検索できる機能ですね。
また、商品の詳細について画像や文章などで丁寧に説明することができれば、お客様も弊社も問い合わせの手間を減らせます。ですから、商品ページの作り込みができるかどうかも選定基準でした。
見積り・納期の問い合わせ対応が少なくなり、3割の業務時間削減に成功
―――『楽楽B2B』導⼊後の効果をお聞かせください。
渡部さん:見積りや納期の問い合わせ対応が少なくなり、導入前より約3割ほど業務時間の削減ができました。
『楽楽B2B』で構築したBtoB-ECサイトを閲覧すれば、各商品の在庫や価格が一目で分かるようになっています。そのため、お客様が弊社に問い合わせをする必要が少なくなりました。その分、お客様側も対応をする弊社も時間を有効に使えるようになったのではないかと思います。この業務効率の改善は、大きな変化です。
また、『楽楽B2B』は、次々と商品を追加登録・販売できることもメリットです。私たちが取り扱う商材は合計すると膨大な点数になります。登録数の制限を気にせず、商品を追加できるのは嬉しいことです。
このように商品情報を集約しているので、今、どんな商材があるのか?在庫状況はどうなのか?などメンバー間の情報共有も、ECサイトを通じて行えています。
『楽楽B2B』はページ構築の自由度も高いため、関連商品への誘導などを設けてアップセルへも繋げられます。細かなカスタマイズができるのも魅力です。
クレジットカードや、マネーフォワードと連携した後払いなど、決済方法の種類が増えたことについても、お客様の利便性向上に繋げられていると思います。
―――取引先の反応はどうでしたか?
渡部さん:「以前と比べて、商品探しがとてもしやすくなった!」とお褒めいただくケースが多いです。
やはり、お客様から見たECサイトの使い勝手について、『楽楽B2B』導入後は好評価を頂いています。
ECサイト内で型番検索ができるようになった効果は、お客様からの声で如実に感じることができました。サイト内の導線が良く、情報が探しやすいのが一番ですね。
また、決済手段が増えたことについても好評です。お客様の状況に合わせた決済ができると、仕入れがしやすくなります。お客様がスムーズに部品を入手できるようになったことで、我々が当初から目指している「中小事業者が必要な時に調達に困ることがないよう、毛細血管的に部品を届ける仕組みを作る」という姿に一歩迫ることができました。
丁寧なフォロー体制、初めてでも安心してECを始められる
―――『楽楽B2B』に対する評価をお聞かせください。
渡部さん:総合評価はかなり高いですね。
『楽楽B2B』のサポートスタッフは、ECサイト立ち上げ時のサーバーへの連携など、誰に聞けばいいのか分からないような細かな事項も、何度も連絡を取り合って助けてくれました。
特に、電話サポートが助かりました。直接話しながら構築や設定を進められることは、困りごとの素早い解決や安心感に繋がります。
最近はメールサポートのみのシステム販売企業も多いですが、文字情報だけでは伝わらない部分がありますし、返信を待つ時間はストレスになります。『楽楽B2B』のサポートは困りごとに電話で対応いただけるので、ストレスフリーで助かっています。
電話の対応自体も丁寧で気持ちが良いです。機械化・自動化が進む現代ですが、人の力でフォローしてくれる、人間らしい温かみのある会社だと感じています。
―――これからBtoB-ECを始める⽅に向けて⼀⾔アドバイスをお願いいたします。
渡部さん:これからさまざまな分野でEC化が進むと思いますが、自動化すると同時に、人が対応すべきところはどこか?を考える必要があります。
例えば、商品が壊れたり不具合が起きた時など「困りごと」に直面した時、頼りになるのは「人」ではないでしょうか。どれだけ機械による自動化が進んでも、人と人同士の繋がりは絶対に途切れないと思っています。
『楽楽B2B』の導入時に、サポートスタッフが親身に電話対応してくれたことで、「EC事業でも、必要なところでは人の温もりは残すべき」ということに気が付きました。
業務効率化も大切ですが、常にエンドユーザー目線でEC化を進めることを推奨します。
ECサイトの立ち上げ時は、右も左も分からず不安でいっぱいだと思います。『楽楽B2B』は、サポートスタッフが親身になって、タイムリーに助けてくれます。
安心でありがたい体制が整っているので、これからEC事業を始められる企業にはおすすめです。
チーフマネージャー 渡部さん(左)、アシスタントマネージャー 反田さん(右)
―――いろいろとお話いただき、ありがとうございました!
これからも「楽楽B2B」はメーカー・卸売業を行う企業様のDX推進のために、機能強化や外部システムとの連携を進めてまいります。
株式会社BuhinDana
本社所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田三丁目14番10号
代表者:長澤 雅裕
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